JPF「共に生きる」ファンドによる助成事業実施団体

特定非営利活動法人Wunder ground

事業の趣旨

漁業を町の生業としてきた福島浜通りの久ノ浜。東日本大震災以降、津波と原発事故の影響で漁師は漁業の自粛を余儀なくされ、漁業後継者は減少の一途をたどっています。久ノ浜地区で生まれ育った子どもたちの中には、久ノ浜が漁師の町であることを認識していないお子さんも増えてきたそうです。漁業協同組合の縮小や防潮堤の建設などの影響で、子どもたちと「浜」との距離が遠のいていることが背景にあります。こうした中で漁師の担い手が不足し、漁業を中心としたコミュニティが解体。これは町の衰退につながります。
そこで、いわき市を拠点に活動してきた特定非営利活動法人Wunder groundは、ジャパン・プラットフォーム(JPF)「共に生きる」ファンドの助成を受けて、久ノ浜を元気にするために立ち上がりました。コミュニティを活性化させるための漁業に関するイベントなどの開催を通じて、地域コミュニティの再構築、漁業の課題や価値の子どもへの伝承をめざします。

  • 事業の趣旨
    ©Wunder ground
  • 福島浜通りの久ノ浜

事業(第29回共に生きるファンド)の概要

対応期間 2017年8月20日~2017年11月20日 終了
助成金額 1,257,494円
支援内容 福島浜通りにおける漁業文化の継承と、漁業を中心とした地域コミュニティの再構築を目的とした事業。久之浜地域に住む小学生対象の「漁師の仕事体験プログラム」と漁業関係者を集めた会合を実施し、漁業を通じた地域コミュニティの再構築を行う。
対象地域 福島県いわき市久ノ浜地区

活動内容

子どもたちに漁師の仕事を体験する機会を提供

Wunder groundは2017年秋、JPF「共に生きる」ファンドの助成と受けて、久ノ浜や近隣地域に住む小学生を招き、漁師の仕事を体験できるイベントを開催しました。イベント名は『漁師に弟子入りしよう』。その名の通り、子どもが町の漁師から漁の仕掛けづくりなどを学びました。
例えば「タコ漁の仕掛けづくり」では、子どもたちは漁師からタコを釣るための仕掛けづくりから学び始めました。翌週には漁船に乗り、自分たちが作った仕掛けを使ったタコ漁を見学。子どもたちからは、「漁師ってすげーなー」と喜びや驚きの声が聞かれました。それを聞いた漁師さんも、とってもうれしそうな表情を見せていました。

  • 子どもたちに漁師の仕事を体験する機会を提供
    ©Wunder ground
  • 子どもたちに漁師の仕事を体験する機会を提供
    ©Wunder ground

またある日は、「漁業を通したコミュニティの輪をつくる会合」をWunder groundは開催しました。漁師や仲買業者、加工者、消費者が集い、久ノ浜で水揚げされた魚をいただきました。その場で水揚げされた魚は食べることができないため、事前に線量検査を済ませた魚を食しました。参加者からは「町が再び活気づいてきた。地域が明るくなってきた。」という感想が聞かれました。福島地域やWunder groundの助成事業を担当するJPFの山中努は「漁業をキーワードに地域の方々が交流し、誇りを取り戻すことが、コミュニティの活性化につながれば」とWunder groundを助成する意義を話しています。

  • 子どもたちに漁師の仕事を体験する機会を提供
    ©Wunder ground
  • 子どもたちに漁師の仕事を体験する機会を提供
    ©Wunder ground

こうした事業は、皆様からのご寄付によって成り立っています。
引き続き、福島・宮城・岩手の被災者の方々に
温かいご支援をよろしくお願いいたします。
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